残業を沢山する事で得るものと失うものを改めて考えてみたら、やっぱり残業は少ないに越した事はないと実感した話

転職

残業の削減はサラリーマンにとって永遠のテーマですよね。

一方で、残業代で生活が成り立っている現実もあると思います。僕もそうです。

残業はしたくないけど、生活には必要なので、忙しすぎない範囲で生活できるくらいに適度に残業したいと思っている人が多いのではないでしょうか。

そうはいっても、現実はそううまくいきませんよね。極端に残業が少ないか、極端に多いか、そのいずれかである場合がほとんどだと思います。

結局どっちがいいのでしょう。

答えは個人の置かれた状況により変わるのだと思いますが、客観的に考えて、残業をして得られるものと失うものって、具体的にどんなものがあるでしょう。

そんな素朴な疑問を解消するために、この記事では、残業により得るものと失うものを改めて整理してみました。

もし、残業しまくりの人がこの記事を読んで「やっぱり残業は少ない方がいい!」と思ったのであれば、それを実現すべく、何らかの行動を起こす為のきっかけになれば嬉しいです。

残業をする事によって得るものと失うもの

残業によって得るものと失うものを思いつく限り挙げてみると、以下のような感じかなと思います。

【残業で得るもの】

  • 残業代
  • 仕事の経験値
  • 会社での評価
  • 頑張ったという自己評価の向上

【残業で失うもの】

  • 家族との時間含め、仕事以外の時間
  • 睡眠時間
  • 十分な食事(ゆっくり食べるより少しでも寝たい)
  • 健康(ストレスでビールの量が激増)
  • 他の事を始めようという意欲
  • 心の余裕(時間的な余裕がないと、心の余裕も無くなる。常に仕事に追われている感覚に陥る)

改めて列記してみると、う〜ん、至極当然って感じの結果になりました。

ざっくり纏めると、残業(長時間労働)で得られるのは「残業代」と「仕事関係の自他評価」、残業(長時間労働)で失うものは「仕事以外の時間」と「健康・余裕」という感じでしょうか。

こうして整理してみると、やっぱり残業は少ないに越したことはなさそうですね。

皆さんはどうでしょうか。

現実問題として残業代は必要なので、身体はキツイけど今のまま当分頑張るのか、月数万円の残業代のために失うものが多すぎると感じるのか…。

人それぞれ答えがあって、どちらが正しいとか間違っているとかは無いと思います。

でもやっぱり、残業は少ないほうがいい、という意見に僕は1票です。僕にとって、仕事は手段であって目的では無いからです。

仕事のために生きているわけじゃない。生きるために仕事をしているわけですから、それによって家族との時間を失ったり健康を損ねたりするのは。やっぱり望ましい事ではないと僕は思います。

若いうちは仕事に邁進するのも良いと思う

残業は少ないに越したことはないと言うのが僕の意見ですが、若いうちは仕事に邁進する事も必要だと考えています。

それが何十年も続く事が問題なのであって、例えば20代のうちはとにかく仕事や!という考え方は、個人的にはとても好きです。

若いうちから仕事は適度に、というスタンスでも何ら問題ないとは思いますが、若いうちから仕事をセーブするのは勿体無い気もするので、自分でコントロールできる範囲で仕事に邁進する事をお勧めします。

仕事は基本的には苦痛でしんどくて辞めたくて毎週日曜の夜は憂鬱で月曜の朝はもっと憂鬱で…という感じですが、少なくとも、若いうちだけでも仕事に邁進して苦労や挫折を味わっておいて損はありません。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますが、僕はこの言葉が嫌いでした。「最後まで苦労はしないに越したことないじゃん!苦労しないように生きていけばいいじゃん!」と考えていたからです。

しかし、30代も後半に差し掛かり、僕はある事を学びます。それは「どこかで必ず苦労する」という事です。それが早いか遅いか、長いか短いかは別として、人生のどこかで必ず苦労する。

そんな事も分からないのが「若い」という事です。浅はかでした。なので「どうせいつか必ず苦労するから、若いうちに慣れておけ」と僕は言いたい。先人の言葉は侮れないですね。

20代のうちにたくさん苦労して失敗しておくと、30代以降の人生が結構大きく違ってくると思います。

年齢を重ねると体力・気力が追いつかなくなり、単純に無理できなくなってくる

若いうちはいいのですが、30代も後半に差し掛かってくると、体力的にもキツくなってきます。ライフステージも20代の頃とは変わってくるので、そうなると失うものの重要性も増してくる。

そうまでして残業代が必要なのかと考えてしまう。

僕は20代の頃、MAXで200時間/月くらい残業した事があります。毎月200時間残業する訳ではないですが、まぁキツい会社でした。

その頃は本当に精神的にも体力的にもキツかったですが、不思議と身体は壊れませんでした。

それに伴ってかなり不摂生もしていたと思いますが、それでも、しんどいけれど、病気をしたり怪我をしたりはしませんでした。

ひとえに、若かったからだと思います。それが、30代半ば頃から、頻繁に体調を崩すようになりました。

風邪、頭痛、腰痛、コロナ罹患など、何度病院に行ったか分かりません。ひょろひょろの割に丈夫と言うのが唯一の取り柄だったのが、今ではただのひょろひょろアゴマンになってしまいました。

年齢とともに、体力って落ちるんだなと痛感します。ほんとに無理できなくなってきます。無理すると、あとで皺寄せがきます。

まぁ、だからこそ、適度な運動や栄養のある食事の大切さが分かってきたり、少しでも残業を減らそうと工夫してみたりと、前向きな考えも浮かぶんですけどね。

若い頃は考えもしませんでしたが、必要に駆られてそういう事も考えるようになった、という感じです。

ちなみに残業代が一番必要になってくるのもこの頃です。結婚したり子供が生まれたりと、自分ひとりの生活ではなくなってきたりするからです。

残業を減らしたいけど残業代の必要性も増す。まったく人生とはうまくいきませんね。

過剰な残業が続いているなら配置転換や転職も視野に入れよう

僕も正直なところ、30〜40時間/月くらいの残業代は欲しいです。それくらいであれば、家族との時間も確保しつつ、しっかり睡眠も取れて健康も維持できるからです。

ですが、100時間も200時間も残業して、労基に引っかからない範囲で年間残業時間から逆算して可能な限り上限いっぱいの残業代を申請する、みたいな生活はしたくありません。

昔はしていましたが、もし今こんな生活をしている方がいるのであれば、何としてでもやめましょう。

そうはいっても、仕事をやらない訳にはいきませんよね。誰もやりたくてやってる訳じゃない。

そんな状況で「残業は少ない方がいいよ」と言われても、

そんなん分かっとるわ(゚Д゚;)ゴルァ

となってしまいます。

分かります。一緒です。

そこまでいってるなら、残された選択肢は、社内での配置転換を希望するか、転職するしかないのではないでしょうか。

配置転換で解決しないなら、転職しかないでしょう。ご家族がいる、子どもが小さい、そんな中での転職はリスクがあります。

それも分かります。

でも、それでもやはり、失うものが多すぎませんか。そんな状態を継続する方がよほど危険ではないでしょうか。

本当に身体か心が壊れてしまいます。そうなる前に、何としてでも脱出して下さい。僕は2度転職していますが、特に2度目の転職は、本当にして良かったと思っています。

もちろん、転職前は悩みに悩んで、妻に相談して、理解してくれて、背中を押してくれたから、何とかできたんですけどね。

その時は、自分の不甲斐なさから泣いて謝りました。それでも、転職して本当に良かったと思ってますし、妻もそう言ってくれています。

転職は運にも左右される

正直、転職は運みたいなところもあります。どれだけ念入りに調べても、本当のところは分かりません。

なので、ある程度はドンと構えて転職活動を進める事が大切です。どうせ、入ってみないと分からないからです。

とりあえず気になったところは片っ端から応募して、書類選考を突破した段階でその会社について真剣に考えましょう。

そして、面接を受けてみて「ここ良いな」と思ったら、思い切って飛び込んでみるのもアリだと思います。案外、そういう会社が自分に合っていたりします。

逆に、元々第一希望で書類選考も通過したけど、面接を受けてみると「何となく引っかかるな?」と思ったとしたら、その会社は辞めておいた方がいいかもしれません。

直感って侮れませんよ、ほんとに。

僕の場合

僕は今の会社に入るにあたって、自分が応募していた事すら忘れていました。そして、書類選考通過の連絡があって、

こんな会社に応募してたんや。何する会社なんやろ?と思ってはじめて調べた感じです。

ホームページなどをみても正直何をするかよく分からず、面接を受ける為の移動中に会社の事や仕事内容をできるだけ調べて面接に臨みました。

不動産の仕事であるという事と、何となく「こんな事をするのかな?」くらいの理解度でした。

面接の時も、薄っぺらな質疑応答だったと思います。

ですが、なぜか一次面接を突破して、二次面接(最終面接)も難なくクリア。今に至っています。

会社が僕をどう評価したのかは分かりませんが、僕の当時の感想は、面接官の印象や質疑応答の時間を通して「この会社好きだな、雰囲気良いな」と思ったのを覚えています。

加えて給与面も妻の査定をギリギリクリアできたので、入社を決めました。

しかも、当時は関西に住んでいて、縁もゆかりもない中国地方での採用でしたから、僕にとっても妻にとっても一大事でした。

それでもあまり深く考えず「多分ここだな」という謎の直感に従って入社を決めた訳ですが、結果、とても良かったと思っています。今のところ全く後悔はありません。

おわりに

残業は少ない方がいいと思うので、いま絶賛社畜中の方は配置転換や転職を視野に入れた方がいいと思います、という内容でした。

繰り返しになりますが、残業を頑張っても、長期的には得るものより失うものの方が多いです。

ぜひ、残業を減らすべく環境を変え、自分の時間、家族との時間、十分な睡眠、健康的な食事を取り戻し、充実した人生を満喫しましょう。

残業が減って給与が減っても何とかなります。その分時間が増えるわけですから、せっかくなら副業に取り組んでみてはどうでしょうか。残業は時間労働ですが、副業は成果主義です。うまくいけば残業するより収入は大幅に増えます。

まぁ、僕はまだ副収入ないんですけどね!

それではまた。

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