子供が産まれてから3週間だけ、僕は育休を取りました。短い期間でしたが、その経験から断言できるのは、育休はたとえ短期間であっても絶対に取得した方がいいという事です。とても大変で、とても幸せな時間でした。
僕の場合は仕事の都合で3週間が限界だったけど、育休を取って本当に良かったと思っています。
育休を取っていなければ、その後の子育てに対する考えや向き合い方が変わっていたと思います。
この記事では、僕が実際に育休を取得した経験と、それにより何を学んだかという事をご紹介します。
もし、育休を取得するか悩んでいる方がいれば、ぜひ参考にしてみて下さい。
目 次
育休を取得したら子育ての大変さがマジで身に染みた
育休を取得して、産まれたばかりの子供と24時間一緒に過ごしてみて、子育ての大変さが身に染みました。
子供は可愛いだけではないし、子育ては楽しいだけじゃない。それを痛感した3週間でした。
育休に入る前は、正直言って子育てを舐めてました。大変とは言え、仕事に比べたらマシでしょ、と。3週間も休めるのか、何しようかな!などとワクワク気分だったのを覚えています。
何もしないつもりだったわけではありません。やる事をしっかりやっても、まだ余裕があるだろうと考えていたのです。
ところがどっこい、地獄のような日々が始まりました。
まず、寝れません。子供が寝てくれないからです。だいたい以下のループを繰り返して、子供が寝るまでひたすら格闘します。
泣く→抱っこする→ゆらゆらする→寝かかる→布団に置く→背中スイッチ発動→お目目ぱっちり→泣く→抱っこする…。
これ、1回するだけで結構ヘトヘトになるわけですが、子供が寝てくれたからといって油断はできません。なぜなら20〜30分で起きてしまうからです。マジで絶望。
寝たかな?寝たかな?よし、もう大丈夫。間違いなく寝た。でも念のためにもう少しゆらゆらしてより深い眠りに誘ってから布団に置こう…そっと置く→背中スイッチ発動→ギャン泣き。
これをずっと繰り返す感じです。夜だろうがなんだろうが関係ありませんから、ただただ寝不足です。
そんな中、食事も作ります。女性は出産を経て身体がボロボロな状態なので、授乳以外は全部やるくらいの心構えが必要です(実際は難しいですが、それぐらいの覚悟は必要です)。
産後特に必要な栄養素である①葉酸、②鉄分、③カルシウム、④タンパク質、⑤ビタミンCの5つをバランスよく摂取できるよう、レシピを調べて作ります。
僕はチャーハンとオムライスを除き料理をほぼした事が無かったので、しっかり食事を作ろうと思うと、毎回4時間くらいかかってました。
それでも、レシピ通りに作れば結構美味しくなるもので、僕以上に妻が驚いていましたね。僕もそれが嬉しくてまた作るという良いループでした。
食事が終わると子供をお風呂に入れます。この時間は幸せボーナスタイムとお考え下さい。最初のうちは子供用の小さなお風呂にぬるいお湯を張って、優しく洗います。子供があまりに小さくか弱いので、強すぎないかな?とか、呼吸はちゃんとできてるかな?とか色々と心配になりますが、とにかく注意しながら優しく洗ってあげて下さい。
しばらくすると普通のお風呂にシフトしますが、それからも基本は同じで、三角座りして太ももの上に子供を乗せ、これまた優しく洗います。お湯が目に入らないように気をつけてあげましょう。
大変な毎日ですが、お風呂の時間は幸せなひと時です。
他にもオムツを変えたり、場合によってはミルクを作って飲ませたり、哺乳瓶を煮沸消毒するなどやる事は盛りだくさんです。
育児は肉体労働です。真面目な話、育休に入る数ヵ月前から筋トレ(特に背筋)をして筋肉をつけておく事をおすすめします。
育休は大変。それでも、絶対に取得すべき
どれだけ真剣に子育てをしても、仕事をしながらではやはり限界があります。本当の意味で子育ての大変さを理解するためには、育休を取って24時間子供としっかり過ごす事が必要だと思います。
そこでしっかり向き合うかどうかで、奥様との関係性も一生変わってきます。僕の妻は「育休取ってちゃんと子育ての大変さを分かってる人とそうでない人では、同じ事を言われても受け止め方が全然違う」と言っていました。これは本心だろうなと思います。
やっぱり、やってみないと分かりません。
たった3週間育休を取ったくらいで偉そうに語っていますが、そう痛感しました。
育休が終わってからは、妻が基本的には1人で平日日中は頑張ってくれています。2人でも大変な事を1人でしてくれているのですから、本当に頭があがりません。僕には絶対にできない。
短い期間ながら、濃く貴重な時間でした。
育休はできれば最低1ヵ月、可能ならそれ以上できる限り長く取得したい
僕は3週間でしたが、理想は最低でも1ヵ月、可能であれば半年などできる限り長期間取得することをおすすめします。
理由は明白で、育休期間が長ければ長いほど子供と向き合える時間が増えるからです。その分、奥様の負担も減ります。
もちろんその間も生活費はかかるので、経済状況や仕事の都合なども含めて調整・検討は必要ですが、可能な範囲でなるべく長く取ることが望ましいと考えます。
取るだけ育休は絶対にダメ
最後に、取るだけ育休は絶対ダメです。ネットなどでよく聞くワードですが、要するに育休は取ったけど育児も家事もせず、単に休暇を楽しんでしまう状態です。
これをやってしまうと、全てを失います。奥様からの信頼は当然ながら、一生に一度あるかないかの、家族とだけ向き合える貴重な時間も失う事になります。
家にいる人数が増えるとその分家事の負担も増えますから、奥様からすれば、何もしないくらいなら大人しく会社に行って金稼いでこいや!となります。
命がけで子供を産んでくれて満身創痍な状態なのに、家にいる夫が何もしないとなると、そりゃ愛想も尽きますよね。
現実的には難しくても、育休中は授乳以外は全部やるくらいの気持ちで臨みましょう。
後から聞いた話ですが、僕の妻は、僕が育休を取ってもほとんど何も、特に料理は絶対にしないだろうと思っていたそうです。産後でどれだけしんどくても、自分がしないとダメだろうなと。
妊娠中も自分なりには精一杯サポートしていたつもりだったので少しショックでしたが、妻も友人の話を聞いたりして、旦那に期待をしたらダメだと予防線をはっていたのかもしれません。期待したら、その分裏切られた時のショックが大きいですからね。
恐らくですが、多かれ少なかれ、どこのご家庭も似たり寄ったりなんじゃないかなと思います。つまり、奥様は夫にそれほど期待していない。悲しいですが、現実はそんなもんだと思います。
だからこそ、ここで一発気合いを見せて奥様からの信頼を勝ち取る事ができれば、それは一生モノの財産になります。それが、絆になるのだと思います。
おわりに
たった3週間の育休を経験したくらいで偉そうにあれこれ書きましたが、いかがだったでしょうか。妻がこれを見たらなんと言うか…。
怖くて想像したくもありませんが、育児が想像を遥かに上回る大変さだという事は間違いありません。
ぜひ育休を取得して、産まれたばかりの子供と向き合って下さい。子育ての大変さが身にしみます。子育てに関する考え方も変わりますし、その結果奥様との関係性も変わってくると思います。
ほんとにそれくらい、貴重な時間です。
育児に関してもこのブログで色々と書いていきたいと考えていますが、どうしても、自分の経験と価値観に基づいた内容になってしまうと思います。
育児に正解はないですし、自分の考え方ややり方がすべて正しいとも思いません。それでも、少しでも誰かの役に立つと思える事は書いていきたいと思いますので、よければ読んでやって下さい。
それではまた。
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