ブラック企業を回避せよ!転職情報サイトの求人情報を確認するときに必ずチェックすべき項目6選

転職

転職を検討している方は、転職情報サイトに登録して、掲載されている数多の求人情報の中から業種や給与などでフィルターをかけ、有望な転職先候補を見つけるべく奮闘しているものと思います。

一方で、初めて転職活動をしている方などは、例えば「週休2日制」を「毎週2日間休みがある」と勘違いしたまま進めてしまっている場合もあるかもしれません。

転職は人生の一大イベントなので、万が一にも「勘違いが原因でブラック企業に入社してしまった」なんてことになった日には、後悔してもしきれません(はい、僕です)。

実際のところは入社してみないと分からないという点は否めないものの、せめてある程度は自分自身でブラック企業を回避する術を身につけておく事が望ましいと言えます。

そこでこの記事では、僕の大失敗経験を踏まえて、ブラック企業を避ける上で転職情報サイトで絶対にチェックすべき項目6選プラスアルファをご紹介します。

人により優先する項目が異なるため、全ての人に当てはまる訳では無いですが、初めて転職を検討している方や旧ジョン情報のどこを重点的に見れば良いかよく分からない方にとっては、参考になるのではないかと思います。

なお、それぞれの項目の詳細かつ正確な情報は、転職斡旋企業のサイトやブログにたくさん情報が公開されていますので、そちらも参考にされると良いと思います。

転職情報サイトでチェックすべき項目6選

転職を検討する際、ブラック企業を回避するために必ずチェックしてほしい項目は、以下の6個です。

【求人情報】

  • 給与(「固定残業代含む」といった記述がないか、など)
  • 休日・休暇(週休2日制 or 完全週休2日制、年間休日など)
  • 待遇・福利厚生(確定拠出年金の有無、退職金の有無、など)
  • 賞与(あるかどうか、など)
  • 試用期間(なし or 3ヵ月 or 6ヵ月 or 12ヵ月、など)

【企業情報】

  • 代表者(非開示になっていないか、など)

以下、それぞれ概説します。

給与(「固定残業代含む」といった記述がないか、など)

「月給◯円以上 ※固定残業代◯円(◯時間分)を含む/超過分は別途支給」

といった条件になっている場合は要注意です。

企業にとって、残業代は可能な限り削減したいコストです。それをあえて固定給に組み込んでいると言うことは、その方が企業にとってメリットがあるという事です。

この手の求人情報を見た時に陥りがちな思考が、以下の2つです。

①見かけ上の固定給が高いので、給料が高いと思いがち

②残業を減らせたらお得と思いがち

①について、固定給以外の要素(超過残業代、資格手当、賞与、確定拠出年金といった福利厚生など)で年収は大きく上下しますので、見かけの固定給に騙されないように注意が必要です。

②について、先に述べたとおり、見込み残業分を超える事が明らか(つまり残業が多い)だから、最初から見込んでいると考えた方がいいでしょう。

残業が少ない月もあるでしょうが、平均すると、おそらく見込み残業時間は軽く超えてきます。

「でも、超過分は別途支給って書いてるから、超えたら超えた分は払って貰えるんでしょ?」とお考えのあなた。ここも注意が必要です。

僕が以前勤めていた会社では、超過残業代は支払われませんでした。これはおそらく違法なので、訴えれば最終的には支払われるのかもしれませんが、入社間もない会社でそんな戦いを挑めるでしょうか。

戦うなら、それなりの労力と、退職を覚悟せざるを得ないというのが現実だと思います。

いずれにしても、基本給とは別に、残業代は別途支給としている会社の方が無難だと思います。

休日・休暇(完全週休2日制 or 週休2日制、年間休日など)

「完全週休2日制」と「週休2日制」には大きな違いがあります。

前者は「毎週2日間の休みがある」のに対し、後者は「毎月1回以上、週2日間の休みがある」というものです。

土日祝が休みの会社は完全週休2日制、小売業など365日稼働している会社は週休2日制の事が多いと思います。

両者の違いは例えば、プライベートな予定の組みやすさや、連休の取りやすさ(土日が休みなら、完全週休2日制の場合は毎週2連休は確保できる)などがあると思います。

あと一般的には、完全週休2日制の会社の方が、週休2日制の会社に比べて休日の総数が多くなる印象で、経験上もその通りでした。

シンプルに、従業員にとってメリットが多いのが「完全週休2日制」で、会社にとってメリットが多いのが「週休2日制」というイメージを持っておいて差し支えないとおもいます。

個人的には、間違いなく「完全週休2日制」の会社をおすすめします。

また、年間休日の日数も忘れてはいけません。

標準的と思えるのは120日で、少ないなと感じるのは110日や105日とかですね。

場合によっては年間休日110日でも「計画年休5日分含む」というカッコ書きがある場合は気を付けて下さい。これは、会社としての年間休日は105日で、それに年休5日を加えた日数を記載しているという事を意味します。

この「計画年休◯日分含む」の記述があるかどうかで、実際の休日日数が変わってきますので、注意して下さい。

逆に、ちょっと多すぎる(怪しい)と思うのは、年間休日140日などでしょうか。休みは多いに越したことはありませんが、本当に休めるかが大事なので、例えば年間休日140日と謳っている求人情報を見かけても、鵜呑みにしない方がいいでしょう。

待遇・福利厚生(確定拠出年金の有無、退職金の有無、など)

福利厚生面は重視する方も多いと思いますが、お金の面でいえば、確定拠出年金(企業型)と退職金の有無が重要と考えています。

確定拠出年金(企業型)は、会社(規約により従業員の拠出も可)が毎月決まった額を拠出して運用し、60歳になった時に引き出しが可能になる年金です。

仮にですが、会社が毎月1万円を拠出してくれる場合、単純に毎月の給料が1万円増えて、しかもそれを強制的に運用に回してくれるのと同じ感じです。月収を1万円あげようとおもうと、それなりに時間がかかりそうですよね。

運用結果により元本割れするリスクもありますが、それでもかなりありがたいです。老後の生活資金問題が叫ばれる中、老後の蓄えの1つとしてとても有益です。

若いうちから老後の事を気にし過ぎる必要はないと思いますが、備えあれば憂いなしです。制度としてあるなら、それに越した事はありません。

退職金は説明不要と思いますが、やっぱり欲しいですよね。

賞与(あるかどうか、など)

当然ながら、賞与はめちゃくちゃ大きいです。

固定給がやや少なくても、賞与がきちんと支給されれば、年収はグッと上がります。

僕が以前勤めていた会社は賞与無し(というか固定給以外のあらゆる手当てが無し)だったので、見かけ上の給与は高くても、年収ベースだと激低でした。

今の会社は、固定給は前職に比べて少し下がりましたが、固定残業代は基本給に含まれないので残業代は全額支給、その他資格手当、家族手当などがあり、しかも賞与もしっかり支給されるので、月収ベースでも年収ベースでも、前職に比べてかなり給与は上がりました。

試用期間(なし or 3ヵ月 or 6ヵ月 or 12ヵ月など)

標準的には3ヵ月、長くても6ヵ月の印象です。使用期間なし、もしくは12ヵ月などの極端な会社は、何かあるな?と疑ってしまいます。

ここはあまり重視する必要は無いのかもしれませんが、一応要注意項目として挙げておきます。ちなみに前職の試用期間は12ヵ月でしたが、おかげさまで超絶ブラックでした。

代表者(非開示になっていないか)

代表者が非開示とか、何で?ってなりますよね。でも、そうい会社も実際に存在します。

何か理由があって非開示にしているわけですが、決してポジティブな理由ではなさそうですよね。もしかしたら、オーナー企業で、代表者名は伏せて表に出ずに、裏で経営を支配しているのかもしれません(僕の前職はそうでした)。

推測の域を出ませんが、こういうケースを見かけたら、やっぱり要注意かなと思います。

その他の確認すべき項目

先に述べた項目のほかに、例えば以下のような内容は要注意です。

  • 働きやすさが自慢です!
  • 風通しのいい職場です!
  • 相談しやすい社風です!

働きやすさや風通しの良さをあえてアピールするというのは、実態はそうでは無いという事の裏返しの可能性があります。

ただし、これらの記述がある企業を検討から除外すべき、と考えているわけではありません。これらの記述はアテにならないと思っておいた方がいい、という意味です。

結局、実際のところは入ってみないと分からないので、こういった記述があっても「そうなんだ!働きやすいなら入社したい!」と鵜呑みにせずに、ご自身で慎重に転職先を検討する事をおすすめします。

転職エージェントの担当者に全てを委ねてはいけない

最後に、エージェントの担当者が付いてくれる場合、その担当者に全てを委ねてはいけません。

みんな真剣にあなたの転職先を検討してくれますが、あなたにとって最適な転職先候補を本気で提案してくれているかは正直分かりません。

転職エージェントは転職先を見つけてナンボなので、とにかく転職先を決める事を優先します。

ただし、転職が決まっても数ヶ月以内で退職となった場合はフィーが発生しないなどの条件もあったりするので、すぐに辞表を出されたら困ると言う事情からも、闇雲に訳のわからない企業を紹介されると言うようなことはないでしょう。

それでも、大前提として「エージェント担当者はあなたのために、あなたにとって最適な転職先を紹介してくれるかは分からない」という事は認識しておく方がいいでしょう。

あとは、担当者の質にも左右されます。僕の例ですが、1回目の転職の際に担当者が付いてくれましたが、はっきり言って、全くアテになりませんでした。

今はどうか分かりませんが、僕が転職活動をしていた時は、エージェントの担当者が転職先候補企業に対して「推薦文」みたいなものを書いてくれていたらしいのですが、その内容が

「アゴマンさんは、まだ資格は取得できていないものの、積極的に社会保険労務士の資格取得に向けて努力されています。貴社に入社してもきっと…」

といった内容だったのですが、僕は当時経理職での入社を希望しており、社会保険労務士は全く関係ありませんでした。

面接官も僕も「?」ってなったのをよく覚えています。エージェント担当者も忙しいので、他の人と間違えちゃったんだでしょうね。人間味があっていいと思いますが、優秀な担当者は優秀な転職希望者に付きますので、僕のような凡人アゴマンには、凡人の担当者が選ばれたのでしょう。

エージェントがあなたの人生に責任をとってくれる訳ではありませんので、アドバイスは参考にしつつも、鵜呑みにしないように注意して下さい。

おわりに

いかがだったでしょうか。

「完全週休2日制」と「週休2日制」など、分かりにくいけど実は重要な違いがあったりするので、特に初めて転職を検討される方は注意して下さい。

なお、ここでご紹介した内容は、あくまで僕の経験に基づく内容であり個人的な見解なので、参考程度のものである事をご了承下さい。

…と、責任は取れない旨は明言しておきます。そうは言っても、ここで書いた内容があなたの転職活動の一助になるのであれば、それに勝る喜びはありません。

これは本心です。

それではまた。

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